Feather Dream

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| 2015.11.22 Sunday | - | - |


夢の中のユメノナカ Act.4
Act.4






「鷹野君ゴメンっ!」

「んっ?どうしたの?」

「家に忘れ物取りに行きたいから…ここで待っててくれる?」

公園の中の辺り一面が三つ葉のクローバーの場所で、私は言った。
鷹野君は、戸惑っていたけど、微笑みながら言った。


「いいよ、俺はここで探しながら待ってるし。」

「…ありがとう。」

私は、家に帰るために走りだした。
何も考えずに、ただ、ひたすらと。


私の記憶が正しければっ!


家に着き、私の部屋に入って、探し始めた。
普段でも散らかってる部屋だが、今日は倍以上散らかってしまった。
それでも、自分の記憶を頼りに探していた。


…あった!やっと見つけた!!


それを持って、私は鷹野君の所へ急いで戻った。

もしかしたらもう居ないかもしれない…。
そう思っても、その思いを振り切って走り続けた。

そして、あの場所へ戻ってきた。
鷹野君は、ベンチに座って一休みしていた。
そして、こっちを向いて微笑んだ。


「藤枝さん、走り疲れてるって感じだけど、大丈夫?」

「だ、大丈夫なわけないでしょ〜!メチャ疲れてるよ〜…。」

私は、その場に座り込んだ。
走りつかれた気持ちと、鷹野君が笑ってて、それを見て安心してる気持ちで。


「それで、鷹野君は見つけたの?」

「あぁ、ほらっ!」

鷹野君が、手の平を私の前に出した。
そこには、真緑な四つ葉のクローバーがあった。


「うわぁ…、本当にこの中にあったんだ…。」

「そうだね。俺、初めて見たんだ〜。まさかこの手で触れるなんて…!」

鷹野君は、嬉しそうな笑顔で言った。
誰が見ても、本当に嬉しいんだろうなー…と思うよ。


「これで、幼馴染みの人に渡せるじゃん!良かったね♪」

「あぁ、そうだな…。」

「あのね、ちょっと聞きたい事あるんだ。」

「何?何でも話して。」

私は、鷹野君ならわかるはずと思い、言ってみた。
そんな鷹野君は、私の話を聞いてくれるようなので私は話した。


「私もね、幼い頃の『約束』ってあるんだ。『ずっと一緒にいてくれる』とか『2人で交換しよう』とか…。他愛もない約束だけど、幼い頃の約束だけど、相手が覚えてないかもしれないけど…、でも、覚えてるって信じてるの!」

「………。」

私が話してる間、鷹野君は黙って聞いてくれている。
それだけで、嬉しかった。


「だけど、今の私には恋人がいて、その幼馴染みに悪い事しちゃったなーって思ってるんだ。あんなに約束したのに、破っちゃって…。こんな私に、幼馴染みの資格、ないよね?」

ここまで喋るつもりはなかった。
でも、喋ってしまった。


「そんな事、ないと思うよ?」

「…えっ?」

「時間が経ってるから、それぐらいは仕方ないと思うよ?きっと、藤枝さんの幼馴染みも、許してくれると思うし。俺だったら…許すからな。」

私の質問に、鷹野君は答えた。
微妙な表情をしているけど、笑っているかのようにも見えた。


「…そう言ってくれて、ありがとう。やっぱり鷹野君は優しいね♪安心するよ。」

「こっちこそありがとう。俺なんかでよければ、いつでも相談に乗るからな。」

私達は、お互いに笑いあった。


「そういえば、忘れ物取りに行くって言ってたけど、何取りに行ったの?」

「えっとね…これ!」

私は、鷹野君に四つ葉のクローバー入りのキーホルダーを見せた。
鷹野君は、驚いた顔をして私を見た。
そして、私は言葉を続けた。


「これね、私が見つけたクローバーなんだ♪」

「そうなんだ…。俺より先に見つけるなんてな…。さすが藤枝さん。」

「えへへっ♪もし見つからなかったら、鷹野君にプレゼントしようと思って持ってきたんだ〜。でも、見つかったから意味ないよね。」

「……ありがとう。」

「へっ?」

「いや、何でもないよ。…じゃあ、そろそろ帰ろうか。」

そう言って、鷹野君は歩き出した。


「そうだね…って、置いてかないでよ〜。」

私は、鷹野君を追いかけた。


「一緒に帰るわけにはいかないだろ?」

鷹野君は、苦笑しながら言った。
確かに、そうだよねぇ…。


「そうだね、じゃあ…また明日ね♪」

「あぁ、また明日。」

お互い、手を振りながら道を別れた。

今日は楽しかったなー♪
まさか鷹野君と仲良くなれるとは思ってなかったし…。
でも、不思議な人だよね…。


何でだろ…?
まだ、私の中で…忘れてる事があるの?


でも、思い出さなくてもいい…よね?


――アリガトウ。







The End
| 2000.01.08 Saturday | Novel | - |


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| 2015.11.22 Sunday | - | - |